秋競馬もTFでイタダキ★  

作者・市丸博司が極意を伝授!TF虎の穴 第1弾
2004年9月20日掲載


 いよいよ、3連単が全国発売された。筆者はIPATのモニターに当選した関係で試験発売の全レースの3連単を買えたから、その間にさまざまなノウハウを積み重ねることができている。このおかげか、運よく全国発売第1週から3連単万馬券を的中させられた。

 結論から言おう。タイムフィルターは「非常に3連単に向いた」予想理論である。これは間違いない。たとえば、導入1週目のデータだけを見ても、土日合わせて3連単発売24レース中7レースを的中!(「タイムフィルター指数的中情報」参照)この中には、日曜阪神10R・2万4680円はじめ、3つの万馬券が含まれている。それも、5頭ボックス60点とか6頭ボックス120点の世界ではない、1位の1着軸流し→相手2・3・4・5位、2位の1着軸流し→相手1・3・4・5位、3位の1着軸流し→相手1・2・4・5位、計36点買いでの結果である。
 3連単で迷ったら、単純にこの買い方を試してみても、まずまずの成績を残すことができるはずだ。ただ、これでもまだ買い目は多い、とおっしゃる方も多いだろう。そういう方のために、ぜひ3連単の秘策を授けたい。これまでに行なわれた3連単発売レースの中からピックアップしたレースを振り返って、具体的に攻め方を会得していただきたい。



ケース1
 TFを使えば大本線で3連単万馬券!
 9月11日 阪神11R・朝日CC
馬単2680円 馬連1870円 3連複2320円 3連単1万3390円

 ◎スズカマンボ、○ヴィータローザ、△メジロマントルの順に入線。印は全部で4つつけただけで、他の1頭△オペラシチーは押さえ評価だったから、大本線で3連単1万3390円的中である。馬連1870円、馬単2680円、3連複2320円もそれぞれおいしい配当だったが、馬連・馬単・3連複ではこのくらいの中穴なのが、3連単では万馬券。今さらながら3連単の威力を思い知ることになった。

9月11日 朝日CC

 さて、まずはTF指数入り出馬表を見ていただこう。このレース、ダッシュ指数クリア先行馬はゼロ。明らかなスローが予想され、実際にも超スローだった。当然、ペースパターンU、Lだけの勝負(芝1800〜2200m)。こうなると、スズカマンボ95の次はヴィータローザ90、メジロマントル90がいるだけ。あとは83以下になってしまう。要するに、TF的思考だけでいくと、3頭立てで頭はスズカマンボ。馬単・馬連2点、3連複1点、3連単2点で取れる馬券だった。そこまで絞って的中させたユーザーの方がもしいらっしゃったら、素直に脱帽するしかない。おめでとうございます。
 筆者は、以上3頭以外にオペラシチーを押さえてしまった。なぜかといえば、この馬はキャリア3戦。一戦ごとに指数を伸ばしていて、まだ成長の余地があると判断したからだ。もちろん、いきなりここに入ると切れ味で劣る可能性は否定できず、人気に比べると信頼性はないと考えられた。ただ、勝ち負けは難しくても3着ぐらいなら……と思ったのである


 結論から言うと、オペラシチーは7着。押さえなくて正解だったが、常にこういう馬は必要ないかというと、そうもいかないのが競馬の難しいところではある。どちらにしても、ノーリーズンやエイシンチャンプといった上位人気馬は、TF指数を使えば簡単に消せたのではなかろうか。

 最後に買い方だが、前日予想の買い目は◎スズカマンボから1着流しと2着流しで相手3頭へ12点買いだった。しかし、「当日直前予想」の「資金配分」では2着流しをやめて1着流しだけ6点買いに切り替えた。これはなぜかというと、オペラシチーを1着にした3連単が結構売れていて、これでは当たっても儲けが少なくなるからだった。3連単はオッズを見ないで買う、という方も多いだろうが、できればきちんと見て、的中時の払戻金を考えたい。特に、このレースのように少なめの頭数ではオッズも低く、的中しても大したことがない、という可能性が出てしまうことを考えたほうがいい。



ケース2
 1頭軸、相手3頭で3連単2万5650円!
 8月28日 札幌9R・TVh賞 3連単2万5650

【8月28日 TVh賞

 タイムフィルターOnLine「当日直前予想」では試験発売の3連単を連日予想していたが、その5日目にして初めて的中(3連単2万5650円)させたのがこのレースである。まずは出馬表を見ていただきたい。印は以下のようにつけてみた。

◎ワイルドスナイパー
○アスクジュビリー
△セフティーエンペラ
△サウスポール

 ペースは遅めで、ペースパターンはU、L、ML、SLの4つが適合。となると、指数トップ◎(7)ワイルドスナイパーの軸は堅そうに見えた。まず3着を外すことはないだろうが、1番人気だけに連対までは期待したいところだ。
 次に指数同点首位のトゥルーリーズンをどう見るかが問題だが、この馬の88は弥生賞で出したもの。その後3戦は80そこそこであり、明らかに弥生賞は強い馬に引っ張られて出したと考えられよう。それで3番人気なら、ここは消してみたい。
 あとは普通に(4)サウスポール、(9)アスクジュビリー、(3)セフティーエンペラだろう。中では先手を取らないと脆いが今回はハナに立つのに苦労しそうなサウスポールが危険で、この馬よりはアスクジュビリー、セフティーエンペラを上位に取った。買い方はこうだ。

フォーメーション(18点買い)
1着 3、4、7、9
2着 3、4、7、9
3着 3、4、9

 7番ワイルドスナイパーが2着は外すまいと考え、残り3頭をこれにぶつけたわけだ。結果的にも△セフティーエンペラ、◎ワイルドスナイパー、○アスクジュビリーの順に入線したのだが、あとで考えてみると、これでは◎が連を外して(4)サウスポール、(9)アスクジュビリー、(3)セフティーエンペラの組合せで決まっても的中してしまう。すなわち、その6点分が余分なのである。実際は12点で取れていた。3連単の肝は「いかに点数を絞るか」であり、そう考えればミスといってもいい。試行錯誤の段階だったとはいえ、あまり誉められた買い方ではないだろう。
 ワイルドスナイパーを信頼するなら、フォーメーションではなく、

7番1頭軸1着流し 相手3、4、9
7番1頭軸2着流し 相手3、4、9
(計12点買い)

 以上の馬券を買うべきであった。これだと馬券では2枚に分かれてしまうが、こういう買い方のマークカードがないのだから仕方がない。同じ投資額なら少ない買い目で的中させればさせるほど威力が増すのが3連単。そこを忘れてはいけない。このレース、500円ずつ18点買い(計9000円投資)だと払い戻しは12万8250円だが、12点買いなら700円ずつ買える(計8400円投資)から、払い戻しは17万9550円になっていた。実に5万円以上も変わってくるのである。



ケース3
 配当が安くても、1点買いなら威力抜群!
 9月12日 阪神9R・西脇特別
馬単470円 馬連190円 3連複360円 3連単1330円

9月12日 西脇特別

 筆者が「これぞ勝負馬券!」で実践している買い方だと、以前では一度に的中できる馬券は馬単、馬連、3連複まで3種類しかなかった。しかし、現在は3連単が増えて4種類。この西脇特別では、そのすべてを1点買いで的中させてしまった。こうした買い方をしていて、自分の考えたとおりの順番で入線する快感はすさまじい。多点買いのボックスで的中させるのとはワケが違う。ぜひ、みなさんも一度やってみてほしい。やみつきになること請け合いである。

 出馬表を見ていただきたい。このレース、休み明け、しかも追い込み脚質でついていけない危険性のあるゴールドロビンを除くと、誰が見てもビッグインディ、セノエダイナ、ワンダーハーブの3頭が抜けているのではないか。そうは見えないという方がいらっしゃったら教えてほしいぐらいのメンバーである。
 あとは順番だけだが、まずワンダーハーブは先行できない弱さがあり、忘れた頃に追い込んで3着というのが指定席だろう。そうなるとビッグインディとセノエダイナ、どっちが勝てるかが焦点となる。
 そこで筆者はダッシュ指数に注目した。ビッグインディは、ここ2走30台のダッシュ指数で、先行しているとはいっても比較的楽なペースである。3・4走前のようにダッシュ指数の高い速いペースでは失速している。そこへいくとセノエダイナは、前々走でダッシュ指数47のペースを粘り込んで2着している。前走、この2頭はぶつかってビッグインディが先着しているが、これはセノエダイナが後ろから行き過ぎたせいと考えられそうだ。今回は2頭が人気。しかもアンカツと武豊だ。セノエダイナは早め早めにビッグインディを射程に捕らえてレースをするだろう。そうなれば逆転の可能性は高くないだろうか? こうして、筆者は次のように印をつけた


◎セノエダイナ
○ビッグインディ
△ワンダーハーブ

 馬券は馬単、馬連が◎○の各1点、3連複・3連単は◎○△の各1点である。このレースの場合は配当が安かった。その誤算はあった。馬単470円、馬連190円、3連複360円、3連単1330円。まさか馬連が190円とは……。しかし、それでも1点買いなら話は別。なにしろ、すべて当たり。無駄な馬券が一枚もないのである。多点買いをしていると、必ず外れてしまう馬券を何枚も買ってしまうことになる。当たれば元金の数十倍、などというケースならいいが、当たっても元返しとかトリガミでは、馬券を買う意味は果たしてあるのかと思ってしまう。そこへいくと、1点買いはそんな心配がない。

 さて、この4種類のうち、一番ついたのが3連単だった。要は、4種類も馬券を買わずに3連単に集中させて買えば儲けも莫大だったわけだ。ただし、そうなるとリスクが出る。1・2着が入れ替わった場合は馬連、3連複が的中。2・3着が入れ替わった場合は3連複のみ、3着が違う馬だった場合は馬単、馬連が的中。1・2着が入れ替わって3着が違う馬だった場合も馬連だけは的中。このように、いろんなケースを想定してリスクヘッジをかけているわけである。

 3連単で1330円しかつかない馬券(結果的に2番人気)を買うなんて……といわれる方は多いだろう。筆者もそう思う。こんな人気サイドで決まる確率は非常に低い。しかし、1日全レースをよく見渡してみると、明らかに3頭が抜けているレース、というのが1つぐらいはあるものだ。そういうレースに目星をつけて、1点で買ってみる。3連複を押さえてもいいだろう。
 うまく決まったとき、配当は高くなくても、自分の考えた順番どおりに入ってくる光景は、しばらく忘れがたい思い出になるのだ。
 


筆者プロフィール
市丸イラスト

市丸博司 (いちまる ひろし)
昭和34年佐賀県嬉野町生まれ。
「パソコン競馬ライター」としてパソコン競馬の創生期から活躍。今やこの道の“大御所”的な存在である。
 著書に「TARGET THE ワイド」(共著・KKベストセラーズ)、「1日36レース馬券必勝法」(ラジオたんぱ)、「競馬ファンならパソコンがすぐできる」(廣済堂出版)、「種牡馬 回収率/データマニア」(情報センター出版局)など多数。
 また、「夕刊フジ」(土曜の関東版及び日曜の全国版)、「競馬最強の法則」にコラムを連載中。テレビでは、スカイパーフェクTV!・フジテレビ739の「競馬予想TV!」、グリーンチャンネル「明日のレース分析」にも出演している。
【市丸博司のパソコン競馬ニュース】 http://www.layered.co.jp



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