秋競馬もTFでイタダキ★  

作者・市丸博司が極意を伝授!TF虎の穴 第1弾
2004年11月12日掲載


ケース1
 たった12点買いで3連単万馬券的中!
 10月3日 阪神11R・シリウスS
3連単1万230円 3連複2750円 馬単1710円 馬連860

 今回は、この秋好調なダート競馬について、書いておこう。
 まずはシリウスS。1着◎アグネスウイング、2着△エコルプレイス、3着△ツルマルファイター、4着△インタータイヨウ、5着○サイレンスボーイと、筆者が印をつけた5頭が上位を独占。馬連、馬単各4点、3連単は◎軸の1着流し12点で的中させた。3連単は万馬券(1万230円)である。
 このレースは3連単どころか、5連単でも当たりで、全く印どおりの結果となった。タイムフィルターは出走馬を能力順に並べてしまうだけに、ときどきこういうことが起きてしまう。ダート戦では、ペースもほとんど考えなくていい。したがって、誰でも出馬表を見るだけで当たる。そうなるように指数を作っているわけだが、実際にこういうことが起きると筆者も非常に嬉しい。


10月3日 シリウスS

 レースは、逃げた△エコルプレイスを3番手を進んだ◎アグネスウイングが差しただけの前残りだった。しかし、この2番人気アグネスウイングはまったく抑えきれない手応え。なにしろ一頭だけ116という飛び抜けた指数を持っているのだから、これは当然である。指数入り出馬表を見た人なら、誰もがアグネスウイングの勝利を確信しただろうし、問題は2着探しのほうだったろう

 結果、1番人気の△エコルプレイスが2着したわけだが、この馬はメンバー中で最も高い前走ダッシュ指数をもっていた。指数自体は104と2番手グループの一頭に過ぎなかったが、展開面を考えると、買うべき馬だといえたのである。
 3着は△ツルマルファイター、△インタータイヨウ、○サイレンスボーイの写真判定になったが、どれが3着でも的中であった。TF指数で3連単を購入された方は、左うちわでこの写真判定を眺められたのではないだろうか。

 なお、指数だけなら、無印にしたプリンシパルリバー、マンボツイストが高いし、テンケイやタイギャラントも争覇圏に見える。しかし、プリンシパルリバーはもう少し長い距離で高い指数があるタイプだし、ダッシュ指数が足りないから速い展開にはついていけそうにない。マンボツイストはJRAで最後に連対したのが2002年。すでに終わったような着順を繰り返しており、ここでは荷が重いと思えた。テンケイやタイギャラントはダッシュ指数が足りない差し馬で、前が止まらない展開では用がない。

 ダッシュ指数を考えながら「できるだけ前に行ける馬」を買う。今回先行するか差すかではなく、「速い展開にもついて行ける力のある馬」を買うのがダートの基本だ。水準以上のTF指数を持っていてダッシュ指数が高いタイプを選ぶ。それこそがダートの必勝法なのである。



ケース2
 9頭立てのレースでなんと3連単5万馬券!
 10月3日 中山12R・利根川特別
3連単5万8710円 3連複8820円 馬単1万680円 馬連5270

【10月3日 利根川特別

 タイムフィルターOnLineだけでなく『競馬予想TV!』(BSフジ、CSフジテレビ739)でも予想を披露し、世間に「タイムフィルターここにあり」を印象づけたレース。それが、利根川特別だった。
 なんと、3連単5万8710円! これを30点とか60点ではない、わずか18点買いで仕留めた。『競馬予想TV!』はCS、BSで6年続いている長寿番組だが、この馬券で番組の最高配当を更新している。知らない方のために説明すると、『競馬予想TV!』では身銭を切って番組内で馬券を買う。買い目と金額を発表し、番組終了後に予想家がマークカードを塗ってお金とともにディレクターに渡す。ディレクターは、それをそのまま翌日に買いに行くのである。
 オッズも馬体重もわからない前日予想、しかもテレビという衆人環視の中で万馬券を当てるのは、正直かなり難しい。またこの番組ではメイン以外は買うレースを1つしか選べないから、その選択の段階も難しいし、選んだレースで決めるのがさらに難しい。そうした難関をクリアし、たどりついた5万馬券だけに、喜びもひとしおだった。

 このレースでは、9頭立て5番人気だったエーピースピリットを◎に指名、○ベルーガ、▲セイルオンザナイト、△ポジテブサプライズと4頭に印をつけ、◎から残り3頭に流した。◎エーピースピリットの指数91は過去5走最高TF指数比較で3位。しかし、これは4月の時点の話で、成長分を考えると実質1位と考えられた。また、同馬はダッシュ指数が抜けて高い。恐らく逃げるだろうし、となると競りかけそうな馬も見当たらず、逃げ切りが濃厚だと読んだわけだ。このあたりの推理は、TF指数を日常的にお使いの方なら簡単ではなかったか。

 人気の△ポジテブサプライズはダッシュ指数が低いし、どちらかというと長距離ダートが得意で、遅いペースのほうがいいタイプである。ひょっとするとついて行けずに完敗の危険性がある。だったらレベルの高いメンバーに引っ張られた指数とはいえ94がある○ベルーガ、前走先行して91を出した▲セイルオンザナイトのほうが面白い。そういう結論を出したわけだ。

 結果もそのとおり、◎エーピースピリットが5馬身差の逃げ切りで、2着に▲セイルオンザナイト、3着は○ベルーガと△ポジテブサプライズの写真判定になったが、際どくベルーガが残していた。要するに印4頭が上位を独占。◎→▲→○の大本線ながら、馬連5270円、馬単1万680円、3連単5万8710円の大荒れレースとなった。筆者は、その3種類の大穴をすべて的中。番組では1万6500円を投入して38万3150円をゲットしている。
 といっても、TF的思考のできる方なら、どなたでも当たる万馬券だったのではなかろうか。正攻法の本線で5万馬券が取れる。それがタイムフィルターだということを世間に知らしめることができた記念碑的レースだと思っている。



ケース3
 絞って買って、馬連・馬単・3連複・3連単 全的中!
 11月6日 東京11R・ブラジルC
3連単3630円 3連複1450円 馬単720円 馬連660円

11月6日 ブラジルC

 馬連、馬単を各4点、3連複を6点、3連単を12点と、予想したすべての券種を的中させたレースである。

 ◎はジンクライシス。指数的には過去5走最高値で4位と低めに思われるかもしれないが、前走は休み開け、出遅れ、直線で前がふさがると不利が重なっての99。能力的には105前後、オープンにもすぐ手が届くと考えられたし、ここはこの馬以外からは入れない。
 相手候補は4頭である。○はプロミストスパーク。指数的には6位だが、前走休み明けで96、4走前には98もあり、上積みがあれば十分100台を出してくると考えたからだった。しかし、結果的にこの馬は凡走してしまう(2走ボケ? 左回りが合わない?)。
 続いて△リンガスローレル。こちらは指数2位だが、その104は5走前のマイル戦で、しかも差してマークしたモノ。先行して1400mでマークした指数は97が2回で、能力的にはこのくらいが妥当かと思われた


 そして指数1位△モンテタイウン。この馬の場合、気になるのはダッシュ指数が低いことで、差し一辺倒ではこのレースはどうかと思われた。108もダート1300mの指数で、1400mでは98である。しかし、鞍上はペリエ。能力をうまく引き出してくれれば……との期待も込めて印をつけた。
 穴なら△トーヨーアトランタ。指数は3位であり、ダッシュ指数も高い。ただし、問題なのは休み明け、そしてもう少し短いレースのほうが得意なことだった。能力の割にこれだけ人気がないのなら……と買い目に入れたが、結果的には狙い過ぎだったようだ。

 レースは激しい先行争いになり、その直後を進んだ◎ジンクライシスは終始楽。別格の手応えで、余裕を持って圧勝した。2着争いはリンガスローレルが追い込んだモンテタイウンを振り切っていた。買った4種類の馬券がすべて当たり。特に3連単は12点と絞ってだけにおいしかった。

 前回の虎の穴にも書いたが、タイムフィルターは3連単に適している馬券術だ。なぜか。TFが出走馬を能力順に並べられるシステムだからである。ダート戦のように、スローペースもなく、能力がそのまま着順に反映されるレースでは、能力順が把握できるTF指数は大きな武器となる。もちろん、3連単だからそうそう簡単には当たらない。しかし、当たるときは着順を的確に予想してしまう。
 ようやく時代がタイムフィルターに追いついた。かなり僭越な話だが、筆者は3連単を当てるたびにそう思うのである。
 


筆者プロフィール
市丸イラスト

市丸博司 (いちまる ひろし)
昭和34年佐賀県嬉野町生まれ。
「パソコン競馬ライター」としてパソコン競馬の創生期から活躍。今やこの道の“大御所”的な存在である。
 著書に「TARGET THE ワイド」(共著・KKベストセラーズ)、「1日36レース馬券必勝法」(ラジオたんぱ)、「競馬ファンならパソコンがすぐできる」(廣済堂出版)、「種牡馬 回収率/データマニア」(情報センター出版局)など多数。
 また、「夕刊フジ」(土曜の関東版及び日曜の全国版)、「競馬最強の法則」にコラムを連載中。テレビでは、スカイパーフェクTV!・フジテレビ739の「競馬予想TV!」、グリーンチャンネル「明日のレース分析」にも出演している。
【市丸博司のパソコン競馬ニュース】 http://www.layered.co.jp



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